Q1 診療に健康保険は使えますか?
A1 医師による診察、血液検査、染色体検査は健康保険の適応となりますが、ホルモン注射、診断書の発行、心理士によるカウンセリングについては自費負担となります。料金については上記をご参照ください。
Q2 診断書の発行までにどれくらい通院する必要がありますか?
A2 治療開始を目的とした診断書の発行には平均して5か月程度かかります。この診断書を作成するためには、診療ガイドラインに従って、染色体検査と産婦人科もしくは泌尿器科による診察を行う必要から時間がかかります。また、自身の身体的性を変更するという引き返すことのできない決断を安易に行わないためにも慎重に診療を進めるべきと考えます。一方、発行する診断書の目的や受診経過によっては、より短期間での診断書発行も可能です。詳細は診察にて医師へお問い合わせください。
Q3 ホルモン治療をしてもらえますか?
A3 ホルモン治療をご希望の方に、注射によるホルモン治療を行っています。薬剤内服による治療と比べて肝臓への負担も低く安全性が高い治療法です。当院では治療導入期の注射を主に実施しており、性別変更後のホルモン治療の継続については、できる限り近隣医療機関での実施を推奨しております。ご希望の方には紹介状をお書きします。
Q4 外科治療はどこで実施したらよいのでしょうか?
A4 国内外での実施が可能です。海外では主にタイの病院へ行かれる方が多いようです。国内では、美容クリニック、市中病院、大学病院など、いくつかの選択肢があります。各施設について一長一短あることから、当院では患者さんのご要望に沿った医療機関での外科治療の実施を提案しておりますが、特定の医療機関やアシスト業者との提携や誘導は一切行っておりません。最終的な選択判断はご自身でお決め下さい。
Q5 他院に通院している途中での転院も可能ですか?
A5 基本的に転院による診療の継続が可能です。ただし、中学生以下の方、他院にて治療中の合併した精神障害の病状からGID診療に支障をきたすと判断された場合、パラフィリアなど当院での診療継続が困難な場合などについて転院をお断りする場合もございますのでご了承ください。また、転院に際しましては、紹介状の他に、これまでに行ってきた検査結果や自分史などの参考となる診療記録をお持ち下さい。